February 20, 2007
金属疲労
こんにちはー鈴木ですいやいやー熱がまたまた下がらずつらいっす!
そんな中また一台完成!
その車に使用されていたボルトなのですが
普通の状態のボルトではありません
伸びている物と曲がっている物になります
ボルトは曲がっていたのにも関わらず
ジャーナルの歪やクランクの曲がりは許容範囲内でした
走行数が少なかったから大丈夫だったのでしょうか?
未だに色々調べています
おかげで、計測機が磨り減ってきました(ウソです)
なぜ曲がっていたのかも謎ですが、、
今のところの予想では、組み付け時に例えばインパクトで
組み付け時に曲がってしまい、走行時間が短かったので
他に影響があまりでてきていないのかな?
という感じです
さて、もう一つ伸びたボルトを使用するとどうなるのか?
自分も以前メタルクリアランスをどうしても広くしたくて
色々行いましたが、でました、でました!
メタルトラブル!それを解決するのがボルトの伸びなんですね
ボルトをしめる時伸ばしすぎてしまうと、ボルト内で金属繊維
が断線してしまい張力が低くなってしまう為、
伸びをしっかり管理しないで組むと
こうなる場合があるわけです
こうなるとコンロッドの端面にも焼けがでています
つまり高回転や衝撃でコンロッドのあわせが開いてしまって
いる事があるのではないかな?と思うわけです
なんにせよ、コンロッドの真円とボルトの伸びを管理すると
メタルクリアランスを広くとっても
この症状はほとんどでなくなりました
しかし、みなさん
金属の伸びや疲労ってピンとこない方も多いですよね?
そこでこれをご覧ください
これはミッションのメインシャフトですが
上面はねじきれています、意外とキレイです、
つまり、アメをねじ切るような感じで、うねーっ!と
きれています、そのすぐ下のスプラインにはクラックが
走っています、これはどういう状態かというと
このシャフト表面は焼きいれをしてあり硬くなっています
なので、伸びにたえられず割れてしまっているのです
つまり、一本のシャフトに硬い部分と柔らかい部分が
あるわけです、この中を見ると、表面と中の柔らかい部分が
もう薄利してしまっているわけです
太いシャフトなのでわかりやすいと思います
ボルトなどでもテンゾウや削り物などで、ちょっと違いますが
こういった感じに破断していってしまうわけです
見た目で大丈夫でも破断している事があるわけです
つまり、ボルト一本でも計測や確認は侮れない!
おそるべしーって事ですねー
それではー
ブラックライン鈴木
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