May 05, 2007

VG30DETT 計測その2

こんにちはー鈴木です

いやー、良いお天気です(^^)
ゴールデンウイークですねー、みなさんはお休みでしょうか?
当店は通常どおり営業中でございます
しかし、、連休ですと部品の手配ができずに段取りがわるくなりますねー、、、、

さて、本日は前々会の続き
VG30DETT A/T車 走行約7万キロのノーマル車の計測結果です
(続きはまだっすかー?)というメールをいただきましたが
火曜から忙しくなってしまったもので、なかなか、、、

前回も言ったのですが、こういったエンジンの測定をして
蓄積していくと、そのエンジンのクセやチューニングしていく時の
参考になったりします、

こういうDATAって結構大事な事なんですよー
さて先日はざーっと、ヘッド周りのお話でしたが
今回は腰下です、ブロックはこんな感じです

vga1

VGはV型エンジンでございます(^^)って感じですねー
さて
この手のエンジンは6気等とはいっても
直列6気等とは違い、左右3気等ずつになりますので
全長が短いのでブロックの上面などは直6よりも歪ずらいのです、

このエンジンはブロック、ヘッド共に上面に歪はほとんどみられませんでした、、、

しかし!、このエンジンはまったくノーマルで乗られていたようですが、やはりV型の真ん中から 回転方向にかけてでるようでねじれは若干ですがブロック側の上面から見受けられます

vga2

ですので、シリンダーの当たり、ピストンのあたりも各気等で
若干のクセがでてきます

vga4

このエンジンは特に安いオイルをマメに、、、みたいなパターンだったのか、そういう感じも見受けられますが
やはり走行時のブロックのねじれなども影響があるのか
寸法のわりに、ピストンなどの当たりが強いです

piston2

また、ぼけてますが、、、やっぱり中間のあたりが強い!
こうなってくるとメタルも、、

metal1

metal2

センターから外に向かって当たりがきつくなっています
このエンジンは回転はあまり回していないであろう事が
A/Tミッション、ヘッドからして想像できます、
しかもブロックのジャーナルの歪はまあまあの寸法です

rain

クランクも気等後ろ側に向かっては若干曲がりがでていますが
問題はありません

という事はー、組み付け計測時の方法が見えてきます

ヘッドを載せた状態とおろした状態では、直6などよりも寸法に差がでやすくなりますので、メタルなどの選択の際に、
ヘッドを仮のせしてからジャーナル寸法を計測したほうが良いわけです、また、測定からねじれ側のクセをみて、メタルクリアランスを決定するとより良いと思います

ですので、コンロッド側のほうが寸法的にはよかったりします

konrod

しかし、ボルトは伸びてしまっています、締め付け時は
新品ボルトで、ピンポイントマイクロで計測して
締めて計測、締めて計測、、、緩めて元に戻るかで
良い締め付けトルクを発見しまーす

borto

自分は良くこうやってボルトの伸び限界をはかりますが
これが結構大事なんですよー、メタルクリアランスなんかを決定
するのにもこういった方法を行っておくと色々見えてくることが
多いです、

さてー簡単ですがこんな感じであちこち計測するって結構大事!
ていうか、、、自分は趣味です、、、

data

鈴木

16:01:19 | waruzo | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks